since 1947

「SETOUCHI DISTILLERY」は、広島・呉の日本酒メーカー・三宅本店様が手がけるスピリッツ・ウイスキー蒸溜所です。三宅本店様は、1856年から続く老舗日本酒蔵。『伝統を守りつつも新たな挑戦を続ける』という意思のもと、国内外に日本酒を届けておられます。2020年、地元・瀬戸内の酒の魅力をより広く世界へ伝えたいという想いからクラフトジンの開発に着手。シュンビンでは戦略・コンセプト・デザインをはじめ、パッケージ制作・Web制作等トータルブランディングを担当させていただきました。

「SETOUCHI DISTILLERY」が位置するのは、穏やかな凪とやさしい陽光が人々の心を和ませる瀬戸内のほぼ中央部。温暖な気候と良質な水に恵まれ、ゆったりとした時間の流れる土地です。

そんな瀬戸内の魅力を伝えるべく、サイトでは写真をふんだんに掲載。 写真は当社でカメラマンを手配し、現地ロケ撮影を行いました。

画質にもこだわり、ユーザーが過度なストレスを感じない表示速度で可能な限り高解像度になるよう調整しました。ブランドの世界観、地域の魅力を伝えるサイトでは、特にデザイン性とユーザービリティのバランスを慎重に模索することが大切です。

「SETOUCHI DISTILLERY」ブランドサイトのもう一つの特徴は「余白」です。

画像と文字のバランスをはじめ、画面をスクロールした際にふんわりと浮遊感のある動きを取り入れることにより、敢えてユーザーに時間の余白を与えています。また、サイトを表示する際のローディング画面では、瀬戸内の島が海に映るアイコンが順を追って表示され、ユーザーストレスになりやすい「待つ」という行為もゆったりとした世界観へ転換。メインフォントには曲線が優雅な印象を与える「しっぽり明朝」を用い、まるで休日に観光雑誌を開き、瀬戸内の島々に想いを馳せるような世界観を表現しました。

現在「SETOUCHI DISTILLERY」では「クラフトジン瀬戸内　檸檬」が好評を博し、国内外に販路を拡大。2022年からウイスキーの蒸溜を開始し、世界に向けて瀬戸内で育まれる酒の魅力を発信しつづけています。