河武醸造様は、三重県・中部の多気郡多気町で1857年から酒造りを行ってきた酒蔵です。 地元で深く愛される酒蔵ですが、近年は顧客の高齢化や日本酒離れに悩まれていました。 そんな折、シュンビンがブランディングさせていただいた「式 – SHIKI-」がコロナ禍でも売り上げを伸ばすほどの躍進。 続く「KAWABU」シリーズもコンセプト制作から担当させていただき新たな顧客層の獲得につながっています。 今回は「式 – SHIKI-」「KAWABU」の売り上げ好調を機に、より大きく前進するためのコーポレートサイトリニューアルをお任せいただきました。
CONCEPT
コンセプト
本件の大きな特徴は「Webならではの動き」と「神秘性」です。
トップの背景には水の波紋が広がるような動きを施し、マウスの動きに合わせて水面が揺れるエフェクトを組み込みました。 スクロールすると「都会に住む女性が河武醸造様を訪れ酒蔵見学をする」というシチュエーションの動画が流れ、トップを見るだけで自然と酒蔵の雰囲気が伝わります。
実は、河武醸造様は伊勢神宮に縁深い宮川水系の地下水を汲み上げ酒造りを行っています。 そこで、伊勢神宮がお祀りする女神・天照大御神の恵みへの感謝と「これまで日本酒に馴染みのなかったユーザーにも日本酒を知ってほしい」という想いを込め、曲線的な動きと神秘的なストーリーで魅せるサイトを目指しました。
POINT
ポイント
本件で重視したのは「河武醸造様独自のストーリーをWeb上でユーザーに体感してもらうこと」です。
特に日本酒に馴染みのないユーザーが店頭で商品を見て「KAWABU」と検索するシーンを想定し、サイト全体の世界観で会社の特徴を表現することを意識しました。 最初は「何となく良さそうな雰囲気」という感覚でも、スクロールを誘導する動きや適切な量のテキストでつい読み進め、次第に河武醸造様の酒造りや理念を理解していただけるサイトに仕上がっています。
リニューアル後はアクセス数が増加すると共に「KAWABU」シリーズの売上も向上。 旅館やホテルなどBtoBのお取引が増える、シリーズによっては予約分でほぼ完売するなど、日本酒離れと言われる時代においても前年度を超える事業成長につながっています。